●手話
一般に言葉は音声によって表出されます。しかし、聴覚に障害のある人びとの言語である手話は目で見る言語で、手の形や位置、方向、顔や体の表情など、手話を構成する複数の要素が同時に空間に展開されます。
音声の特徴のひとつとして、言葉はひとつずつ1本の糸のように連続して発話されるということがあげられます。ひとりの人間の成長の歴史をみても、身ぶりは言葉の発達に重要な役割を果たしますが、聴覚に障害がなければ,まず音声言語を身に付けて、その後で文字を学びます。
複数の単語が同時に発話されることはありません。そこから音声言語とは違う手話の様々な特徴が生まれます。
言葉が生まれてくるときには,身ぶりも音声も同時に発生したのかも知れませんが、人類の長い歴史の中では、音声言語がずっと支配的でした。その音声言語に基づいて文字(書記言語)が発達しました。